あっちこっちプロジェクトのワークショップで「かいせき料理には懐石と会席があります」云々、知ったようなことを言いましたが、実は京都に来るまで何も知りませんでした。日本料理どころか、お茶碗を左右どちらに置くのかさえ忘れていた有様です。

京都に居て「それはないよな」と思い、とある場所で修行させていただいています。

当初は知らなすぎてまるで役に立たず、注意ばかりされて恐縮し、余計に出来ないなんてこともありました。
制作会社にいたときの私を知っている人なら驚くかもしれません。私がオドオドしているなんて。笑

知らない世界で、周りに取り残され、自分だけ時間が止まっているような、惨めな気持ちになりました。
制作会社で教えていた時は、「注意されたら半歩前に出るくらいの気持ちを持て!」くらいのことを言ったのを、いくらか申し訳なくも思いましたね、正直なところ。苦笑
しかし、言わせていただくと、たとえ自分が非力な役立たずに思えても、私は注意してくださる方から逃げることはしませんでした。実際に半歩前に出ましたよ。ガクブルだったけどね!

半年ほど経ち、いくらか周りに追いついてきたので、姐さんから頂戴したありがたい教えを少しだけご紹介します。

友達であっても挨拶はきっちりしなさい。その後は「あんなー」でええねん。

まさに「親しき仲にも礼儀有り」です。
近頃、知り合いの方々にお願いをして手をかしてもらう機会が多いので、そうあろうと意識しています。
ちょっと悲しいのが、きっちり礼をすると距離を置かれたと思われることです。。
そんなつもりではないんだよ。お礼が言いたいだけ。

私に気を使わんでもええねん。客人に気を使いなさい。

姐さんの動きに合わせようと、また姐さんの邪魔にならないようにと、姐さんばかり見ていました。
しかし「誰のためにやってんの?私のためか?違うやろ?そしたらどこを見なあかんの?」と、ごもっともなご指摘。
基本的なマニュアルが頭に入った後、姐さんに付く事ができます。
姐さんは動き方をいちいち言いません。がんじがらめにはせず、やってはいけないことを教えてくれます。
だから柔軟に動けるようになるし、必要なところに目を向けられる様になります。
誰のために、何のためやっているのか。だね。

あんたは賢いんやから。な。

姐さんのように勉強させてくれる方ばかりではありません。中には教育ではなく、いじめてくる人も、残念ながらいます。
あまりの理不尽に頭も心も整理がつかず、かつ戦意も喪失。立っているのがやっとな状況のとき、姐さんがかけてくれた言葉です。
これだけでした。「あなたは間違ってない」とか「気にすることはない」とかではなく、「賢いんやから」でした。
が、私を再起させる最適な言葉でした。
不条理であることは分かっているはず。意味のない事を気に病む必要はない。と理解しました。
励ましに支えられるのではなく、自ら立ち上がるきっかけになりました。

未だに「何?分からんの?」と刺されることもありますが、(笑)
有難く勉強させていただいています。
また、そうして得たものが他のところでも活かされるよう精進いたします。