あっちこっちプロジェクトというボランティア活動のために、クラウドファンディングを行いました。
40日間のお願いの末、15万円という目標に到達し、成立という結果で無事終了しました。
ご支援くださったみなさま、本当にありがとうございました。

この経験は私にとって非常に負担で、かつ価値のあるものでした。
クラウドファンディングをしようと考えている方にはそのまま参考になるかもしれませんし、考えていない方にも「お願いする」ということを改めて見直してみるきっかけになるかもしれないので、共有しておきたいと思います。あくまで私見です。

その前に、TED で Amanda Palmer さんがプレゼンした “The art of asking” をできればご覧いただきたいです。
http://www.ted.com/talks/amanda_palmer_the_art_of_asking

クラウドファンディングの期間設定はある程度自由にできましたが、私たちは 40日で設定しました。これは少し長過ぎたと思います。半分でもよかったかもしれません。ページを公開して、ほっておいても支援してくださる方が勝手に集まってくるはずがありません。設定期間ずっとお願いし続ける必要があります。気を抜いたつもりはありませんでしたが、中盤にはご支援がないばかりか、ページ自体を見てもらえていない期間が数日ありました。

15万円という目標額。これは、やりたい事に対して必要な経費を算出しての設定です。
正直なところ、あっちこっちプロジェクトの代表と私、二人が数日休みを返上して本業を増やせば 40日以内に稼ぐ事ができる金額でした。クラウドファンディングを行うにあたって準備することから考えると、むしろ休み返上の方が安くついた計算です。
しかし、クラウドファンディングを実行しました。
終わってから、改めて Amandaさんのプレゼンを観ると、お伝えたい事がそのまま語られていることに気がついたので、引用します。

And the media asked, “Amanda, the music business is tanking and you encourage piracy. How did you make all these people pay for music?” And the real answer is, I didn’t make them. I asked them. And through the very act of asking people, I’d connected with them, and when you connect with them, people want to help you. It’s kind of counterintuitive for a lot of artists. They don’t want to ask for things. But it’s not easy. It’s not easy to ask. And a lot of artists have a problem with this. Asking makes you vulnerable.

「音楽業界は落ち目だ。そして、あなたは著作権侵害を促している。どうやって消費者に音楽を買わせたのか?」というメディアからの問いかけに対して、Amandaさんは「買わせた」のではなく、「お願いした」と答えています。
お願いすることによって消費者とつながり、つながることで彼らは助けたいという気持ちになる。それが Amandaさんの考えです。
そして実際に 120万ドル近くを集めました。
それならなぜ、他の人はそうしないのでしょうか。このパラグラフの最後に答えがあります。
「お願いすることは人を弱くする」

全く、その通りでした。
ご支援くださった方の中には、これまで全くつながりのなかった方もおられます。クラウドファンディングが私たちをつないでくれました。もちろん、この活動をシェアしてくださった方がいたからです。こうして、私たちにとって非常に心強い仲間に出会えたのです。
一方で、「ほとんどスパムだ」と言われた事もありました。それは事実なので、そのまま受け止め、詫びるより他ありません。
これまでにない葛藤でした。私たちがやっていることはフェアなのか?(これも Amandaさんのプレゼンの中に答えがあります)そのまま夜が明けることもありました。
だから、多くの人はしない。

誰にも迷惑をかけず、お願いもせず、事を成すのはやりやすい。かもしれません。
でも成し遂げたとき、本当に応援してくれる人は近くにいるでしょうか?
私たちの asking は art には達していません。それなのに応援してくださったみなさま、本当にありがとう。

いくらか、あなたの参考になれば幸いです。
おわり。